東洋医学では必要不可欠な物があります。
それは「気」「血」「水」です。この3つは互いに助け合いバランスを取り合いながら人々の健康を維持しています。
「気」とは人体を構成する最も基本的な物質になります。
みなさんが日常的に使う言葉では、「なんとなく気が足りない感じがする」「やる気がある」などのフレーズがあると思いますが、目に見える形としてあるものではなく、エネルギーそのものの事を指しています。
生きていくうえで必要な体を温めたり、動かしたり、変化させたりする働きもあります。
この気が不足してしまうと「気虚」という状態になります。全身に気(栄養)が行き渡らないので活動量が低下したり、疲れやすく体に力が入らない、風邪をよくひく、頭痛、息切れ、話す事が億劫になる等の症状も出現してきます。
気虚の原因としては、飲食物をしっかり摂取できておらず気を作る作用が低下する。
過労により気が消耗してしまう。などがあります。
また気の流れが滞ると「気滞」という症状にもなります。気とはスムーズに流れている事が理想なので気滞のように滞ってしまう事により不調が出現してきます。滞ってしまうと胃腸が不安定になりガスが停滞してしまい胸や腹部などに張ったような痛みを伴う事があります。
女性の場合は生理周期が乱れたりし、精神的にも不安定になりやすくイライラの頻度も増える傾向があります。
気滞の原因としては、ストレスなどの精神状態が影響を及ぼしたり、過剰な情志の変化、邪気によって気の流れが滞ってしまうなどがあります。
「邪気」….病気を起こす悪い気。
東洋医学セラピスト 松村彩